フォトブログ
噂やデマに流されないために

先日ドラッグストアで燃料用アルコールを購入した際の出来事。
商品棚には、燃料用アルコールと無水アルコールが隣り合わせで並んでいました。棚に掛けられていた手書きの注意書きには、「使用の目的をご確認の上、ご購入ください」とあります。さらに、レジで精算する際にも店員さんから「こちらの商品は消毒用として使用できませんが、ご使用の目的に合致されていますか?」と尋ねられました。
察するに、昨今の消毒需要から一般のお客さんが燃料用アルコールを誤って購入される事例が発生しているのでしょう。価格も無水や消毒用の半分以下ですしね。同じアルコールと名乗っていますが、消毒用と燃料用の成分は異なります。
店員さんの質問に対して「金属化合物をちょいと燃やそうと思いましてね。エヘヘ」との回答が頭に浮かびましたが、店員さんに防犯ブザーを押されそうなので、「ええ、承知しています。」とだけ答えておきました。
皆さんが普段使っている消毒用アルコールは、エタノールを70~83%の濃度に薄めたものです。エタノールは、その多くが穀物を発酵させてつくられています。美味しい方のアルコールと分子構造が同じものです。
一方で、燃料用の主成分であるメタノールは、天然ガスや石炭からつくられる物質で、工業用アルコールと呼ばれています。戦後の物資がない時代にメタノールをお酒代わりに飲用して病院に担ぎ込まれた人もいたとか…🥶。メタノールを飲むとめまい・吐き気・意識障害を起こし、最悪の場合は失明に至ります。人体への有害性が取り沙汰されることが多いメタノールですが、近年は燃料電池の燃料としても活用され始めています。
ちなみに、消毒用エタノールとは商品棚を分けて売られている無水エタノールを見かけたことがありませんか?
無水エタノールは濃度99%以上のエタノールで、70~83%の濃度に水で薄めれば消毒用として使えます。エタノールは揮発性が高いため、手指にかけるとあっという間に気化してしまい、充分に消毒できません。そこで、水に薄めて気化するスピードを調整するわけです。
SNSの噂やデマに流されることなく、正しい知識を携えて日々の生活を送っていきましょう。
あっ、これもSNSのようなものですね😅私一応、毒物劇物取扱者の資格保持者ですのでご安心を。
本質を捉える眼

偉大過ぎる大先輩が旅立たれました。
益川敏英先生、
画面を通してでしかお会いしたことがありません。同窓の先輩と口にするのもおこがましい限りですが、科学と学びの探究を伝える生業の端くれ者として尊敬申し上げておりました。愚直なまでに学問を探究されてきた方だからこそ、物事の本質を突く力をお持ちだったのでしょう。
科学は、変人だけが学ぶものでも、一般社会と乖離したものでもありません。科学には、議論を白熱させるほど興味を抱き学び続けられる魅力があります。
こんな世の中だからこそ、どんな分野に対しても本質的に物事を捉える眼を研ぎ澄ましたいものです。
「モヤモヤさまぁ~ず2」来塾☆彡

昨晩(2021/7/18放送)の「モヤモヤさまぁ~ず2」は所沢の街をブラブラ。
番組の最後にちょっとだけ理科塾が登場しました。瞬きしていたら見逃しそうなほどの尺でしたが…エヘヘ。
放送された水中花火以外にも、さまぁ~ずのお二人や田中アナとの絡みがありました。まぁ放送されずとも、とても楽しく貴重な経験をさせていただけて幸せな気持ちに浸れました。
とにかくバラエティは難しい…。若手芸人さんが現場で如何ほどのプレッシャーと戦っているのかがよく分かりました。ベテラン芸人さんの切り返し力に脱帽ですね。
素人のくせに、あーすれば良かった、こうした方が面白かっただろうか、と収録後に反省会、妻とかなりへこみました。
今回の収録で私が感じた詳細を理科塾コラムに綴っています。興味がある方は「理科塾コラム」と検索してご覧ください。
理科塾コラム|祝「モヤモヤさまぁ~ず2」出演!から見える景色
園芸好きに共感

何年も放置していた土を耕し、鳳仙花の種を植えました。種植えから2週間が過ぎても発芽する気配は見られません。
五月雨続きで日照量が足りないのか、
気象庁はどうして梅雨入りを認めないのか、
発芽率が低い種を掴まされたのか、
最近の種苗屋は、コスト削減で中〇産の種を使用しているのか、
発芽しない愚痴とイライラの矛先を探していたところ、芽が出てきました。(根拠に基づかない誹謗中傷はいけません。疑問や不安は調べましょう。)ひょい、ヒョイ、ひょっいと次から次に芽が土を押しのけ、双葉を開いています。
小さな命のアンヨはまだ土に根差していないので、霧吹きで水を遣ります。
「大きくなぁれ、大きくなぁーれ、風雨に負けずがんばれよぉ。」
もうしばらくしたら、植え替えと間引きをしなければいけませんね。
中高年のおばちゃん達がママチャリのかごに草花の苗植えを載せて走る姿を他人事のように見ていましたが、園芸に夢中になるおばちゃん達の気持ちに共感できました。
人事問題

先日、何気ない会話の中から眠っていた記憶が蘇りました。
小さな教室の主となった頃、人を雇う立場に戸惑いながら手探りしていた日々。
10年という時間は、当時の経験を俯瞰的に振り返させてくれます。あんなことやこんなこと、採用にまつわる喜怒哀楽を綴ってみたくなりました。
仕事を求める人と人材を探す人との間にはいつの時代も埋まらない溝があります。いわゆる求職と採用とのミスマッチはなぜ起こるのか?
10年前の採用活動で遭遇してきた困ったちゃんたちをランキング形式で紹介しています。
求職者と採用者の方へ、あなたには相手の景色が見えていますか?
▼コラム本編はこちらをご覧ください。