フォトブログ

平安の事情を考察する

IMG_1963tri_webl.JPG

ご存じ平安京は幅85mの朱雀大路を中心として右京(西)と左京(東)に対で構成されています。現在の京都の中心部は左京側、さらに鴨川を超えた東山に展開しています。画像でも分かる通り、当初から西側の右京は開発が進まず、田畑や荒れ地が広がっていたようです。

 

羅城門をはさんで東に東寺、西に西寺(のちに焼失)が伽藍配置も左右対称に建っていました。(有名な五重塔がそれぞれ画像左右端に小さく見えます。)このことから、京都駅の南西に位置するにもかかわらず”東寺”と呼ばれる由縁が分かりますね。

IMG_1964webl.JPG

(平安京の南西側から右京を望む)


 


一方、現在観光地として有名な嵐山周辺は遠くに都を望む農村地帯でした。洛中から洛外の嵐山に糞尿を肥料として運び出していたことも、化野(あだしの)の墓地がつくられたことも納得です。
IMG_1965tri_webl.JPG

(嵐山付近から洛中を望む 広沢池や大沢池も確認できます。)


清涼殿(内裏の本殿、天皇の居所)と羅城門を結ぶ朱雀大路といえば、さぞかし立派な大通りだったのだと想像できます。しかし実際は、野ざらし状態に近く、大根などの野菜が勝手に植えられていたのだとか。(現代でいうと線路脇のスペースに近隣住民が無断で園芸花壇を耕しているような感じでしょうか?)


羅城門を入って広がる左右の敷地は何に使われていた(何が建てられていた)のでしょうか?

謎です。

 

どうして古文を学ぶのか?

IMG_1961tri_webl.JPG

歴史学とは、のちの研究者が史実を取捨選択して意味づけしたものです。時の実力者に焦点をあてて、国という視点から過去を捉えています。しかしながら、市井や地方に生きる人々がどのような生活観をもち、どんなことに喜怒哀楽して日々を暮らしていたのか、歴史の教科書からは窺い知れません。


いにしえの人々の心は、古文の中に垣間見ることができます。物語・和歌・随筆・説話などの分野がありますが、庶民も登場する説話がおすすめです。1000年前の人々も現代の人と変わりない業や欲や愚かさや笑いのツボを持ちあわせていたり、いなかったりします。聖人や賢者だけでなく、お調子者や怠け者も描かれていて面白い。

最近の日本人は……などといつの時代も嘆くことは多いけれど、1000年前の日本人もさして変わりない、どころか現代より酷いことにも気づけます。一方で、いにしえ人の心の機微から現代人が失った繊細さや奥ゆかしさに共感を覚えたり、覚えなかったりするのも古文の醍醐味です。


中高生に嫌われやすい古文ですが、そもそもきちんと学んでいないのではないでしょうか。ちょっと昔の日本語だからと後回しにしないで、外国語の一つとして理科塾で古文と向き合ってみませんか。英語に比べて、短期間の内に確実な得点源にできる特典もついてきますよ。

 

国語ラボの企業秘密

IMG_1758webl.JPG

卒業入学の季節につき、理科塾の企業秘密をちょっとだけお見せします。

国語専科コース(国語力向上ラボ)では、論理的な国語力を身につけてもらうために、独自のメソッドを用いて指導しています。“独自メソッド”であるが故に市販の問題集ではそれに対応できません。そこですべての教材について私が、足りない頭を捻りながら作成しています。

こちらの画像は、ある日のお題プリントです。一見すると社会科のようですが、国語の教材で間違いありません。

架空の街の地図を作っているうちに楽しくなってきてしまい、想像の世界に入りこんでしまいました。


『さくら市の中心部には老舗デパートが鎮座しており、地域の人々に愛されています。近年、大通りを挟んで関東系の大手デパートが進出してきました。流行りの市街地型観覧車を建設して街にエンターテイメント性も演出してみよう。

一方で、旧市街の商店街のテコ入れを図ってみました。空きテナントに新進気鋭の経営者がこだわりの飲食店を出店しています。最近は、インスタ映えを狙った若者が商店街を回遊するようになりました。

街の北部には名門大学と博物館があり、この街の人の教育水準を窺い知れます。住みたい街ランキングに名を連ねるようになり、駅前再開発でロータリー広場やホテルも整備されました。』


もはや国語の教材を作っていたことを忘れてしまい、ただの地図マニアと化しています。

作業を進める内に画面が何度もフリーズしてしまい、確認すると6.7Mバイトまでデータ量が膨らんでいました。アイコンや画像を貼り付けすぎたようです。

このように、生徒さんの国語力向上を目指して国語の指導法について日夜考えています😅

 

これからの時代に必要とされる国語の力

IMG_1362webl.JPG

これまでのセンター試験に代わり大学入学共通テストが行われました。これを口火にいよいよ受験シーズンの火蓋が切られます。受験生の皆さん、これまでの頑張りを慌てず焦らず出し切ってください。

さて、物議を醸した大学入学共通テストでは、英語や国語において文章量と情報量が増えました。図やグラフや批評文など本文以外の情報も読み照らし、多角的な視点から問題を読み解く力が求めらました。

これからの受験生に必要とされる力について大手塾や教育コラムで侃々諤々の見解が述べられています。読むスピード・論理力・発想力…いずれも的を射ている能力だと思います。

私が思うところ月並みですが、必要なのは文章を正確に読む力です。係り受け・照応(指示読解)・接続理解・例やイメージへの置き換えなど、一語一文を丁寧に読み解く能力を身につけましょう。


画像左の本は、数年前に話題になった「AI vs 教科書が読めない子どもたち」です。著者の新井紀子先生は、独自に開発したRST(リーディングスキルテスト)を小中高生に実施して子供たちの読解力低下に警鐘をならしておられます。

画像右の本は、以前に投稿紹介した「5分で論理的×思考力×ドリル」の国語版「2分で読解力ドリル」(西隈俊哉先生著)です。(3分短いんだ…。)クイズ感覚で読んでも楽しい一冊です。大人も意外と読めていない事実に気づかされますよ。

いわゆる受験参考書ではありませんが、一題ずつ根拠を求めて分析しながら向き合うと正しく読み解く能力を鍛えられます。


学力向上に悩む皆さん、
英会話や定期テスト対策塾もいいけれど、理科塾の国語クラスでは学校では教えてくれない論理的な読解法・作文法を学べますよ。(結局は宣伝で失礼。)

国語はセンスで解く科目?

IMG_1164webl.JPG

国語はセンスで解く教科でなく、論理で解く教科です。センスで導いた解答には再現性がないからです。国語の勉強では、語彙力を蓄え、文法を学び、文章の論理展開法を身につけましょう。

英語では、単語を覚え、英文法を習い、長文解釈力を鍛えますよね。日本語の複文の係り受けができなければ関係代名詞や分詞構文といった複雑な英文和訳を解けませんから、国語も英語と同様に論理的な学習を要します。

論理的な視点から国語を学べる問題集を見つけました。 「出口式はじめての論理国語」出口汪著

出口先生は現代文講師として著名な方です。小1~小6まで学年レベルごとに出版されています。小5~6レベルとありますが、中学生でも苦戦しそうな内容ですので、国語力を基礎から見直したい中高生にもお薦めです。

小学生向きと称しているからなのか、"フクちゃん・ミミちゃん・リンゴ先生・・・”なるキャラクターが登場するところは、”おかあさんといっしょ”的な雰囲気を醸し出していますが、引用されている長文は"おかあさんから自立して仕送りしています”的です。

 

1 2