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これからの時代に必要とされる国語の力

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これまでのセンター試験に代わり大学入学共通テストが行われました。これを口火にいよいよ受験シーズンの火蓋が切られます。受験生の皆さん、これまでの頑張りを慌てず焦らず出し切ってください。

さて、物議を醸した大学入学共通テストでは、英語や国語において文章量と情報量が増えました。図やグラフや批評文など本文以外の情報も読み照らし、多角的な視点から問題を読み解く力が求めらました。

これからの受験生に必要とされる力について大手塾や教育コラムで侃々諤々の見解が述べられています。読むスピード・論理力・発想力…いずれも的を射ている能力だと思います。

私が思うところ月並みですが、必要なのは文章を正確に読む力です。係り受け・照応(指示読解)・接続理解・例やイメージへの置き換えなど、一語一文を丁寧に読み解く能力を身につけましょう。


画像左の本は、数年前に話題になった「AI vs 教科書が読めない子どもたち」です。著者の新井紀子先生は、独自に開発したRST(リーディングスキルテスト)を小中高生に実施して子供たちの読解力低下に警鐘をならしておられます。

画像右の本は、以前に投稿紹介した「5分で論理的×思考力×ドリル」の国語版「2分で読解力ドリル」(西隈俊哉先生著)です。(3分短いんだ…。)クイズ感覚で読んでも楽しい一冊です。大人も意外と読めていない事実に気づかされますよ。

いわゆる受験参考書ではありませんが、一題ずつ根拠を求めて分析しながら向き合うと正しく読み解く能力を鍛えられます。


学力向上に悩む皆さん、
英会話や定期テスト対策塾もいいけれど、理科塾の国語クラスでは学校では教えてくれない論理的な読解法・作文法を学べますよ。(結局は宣伝で失礼。)

国語はセンスで解く科目?

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国語はセンスで解く教科でなく、論理で解く教科です。センスで導いた解答には再現性がないからです。国語の勉強では、語彙力を蓄え、文法を学び、文章の論理展開法を身につけましょう。

英語では、単語を覚え、英文法を習い、長文解釈力を鍛えますよね。日本語の複文の係り受けができなければ関係代名詞や分詞構文といった複雑な英文和訳を解けませんから、国語も英語と同様に論理的な学習を要します。

論理的な視点から国語を学べる問題集を見つけました。 「出口式はじめての論理国語」出口汪著

出口先生は現代文講師として著名な方です。小1~小6まで学年レベルごとに出版されています。小5~6レベルとありますが、中学生でも苦戦しそうな内容ですので、国語力を基礎から見直したい中高生にもお薦めです。

小学生向きと称しているからなのか、"フクちゃん・ミミちゃん・リンゴ先生・・・”なるキャラクターが登場するところは、”おかあさんといっしょ”的な雰囲気を醸し出していますが、引用されている長文は"おかあさんから自立して仕送りしています”的です。

 

個性的な?文章表現

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若者の読解力が低下している、とメディアで叫ばれています。その主な原因の一つとしてSNSが非難の矢面に立たされています。

SNS原因説の真偽はともかく、読解力の低下は若者に限りません。ネットニュース上には的外れで読みづらいリプライが溢れ、街中にはおかしな日本語表現の看板が散見されます。

職業柄なのか私は、個性的な文章表現を発見すると嬉しくなります。看板の前でしばらく文章鑑賞すると、周りに人がいないことを確認してシャッターを押します。

こちらの画像の文章表現について詳しく考察してみました。ご興味のある方は理科塾コラムへお越しください。・・・誰も来ないか。


理科塾コラム|それ、悪文かも。話せても書けない「書き言葉」②

 

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