コース案内
国語専科コース
論理的視点から国語を科学する。
国語はすべての教科の礎であるにもかかわらず、英数の脇に追いやられがちな教科です。
一般的な学習塾では読解問題を解き、答え合わせと設問ごとの解説に終始します。また巷にあふれる問題集もその解説は不十分であったり腑に落ちなかったりします。
「雰囲気で文章を読んで解いている。」
「数学のような法則も英語のような構文もないため、勉強の仕方が分からない。」
このように国語の学習をとらえていませんか。
論説文は論理的に構成されており、小説文は心情変化をつかむポイントがあります。古文は文法に沿った分解が可能です。また小論文は分かりやすい文の法則と論の組み立て方があります。
理科塾の国語専科では国語を論理的な視点で捉えます。現代文読解では根拠に基づいた再現性のある解答を導けるように、古文では論理解釈の方法を身につけられるように、小論文では説得力のある論を展開できるように鍛錬していきます。
国語力を磨けば、思考力を向上させられることはもちろん、言葉を操る楽しさにも気づけます。
【受講の流れ】
①カウンセリング・・・簡単な確認テストを行い、問題点を洗い出します。
【国語力を向上させる指導ステップ】
STEP1 「なんとなく読む」から「論理に基づいて読む」へ
国語は、すべての教科の基礎となります。問題文を読めなければ解答も書けませんから、まずは読解力を重点的に指導します。いきなり長い文章を扱わず、基礎文法と一文の構造分解を徹底的に学んでいきます。
STEP2 文章のまとまりを捉える
一文の構造分解ができるようになったら、複数文や小段落について論理的な手法を使って要約する技術を身につけます。題材は、説明文・意見文などの文章を用います。
STEP3 論理展開を分析する
説明文や意見文には、対比・因果・例示・主張が論理的に構成されています。図解法を用いながら情報を単純化して段落ごとの関係を分析する技術を学びます。また、物語・小説などの心情変化を読み解く方法も習得します。実際の受験問題も演習していきます。
身のまわりに溢れる物や場所を文章で説明するのは、簡単なようで技術を要します。読む人とイメージを共有できるように、主観を排して客観的に分かりやすく情報を伝える技術を習得します。
STEP5 小論文を書く
課題に対して求められた視点から論を書くトレーニングを行います。根拠に基づき説得力のある意見を展開する技術を身につけます。
STEP6 古文に強くなる
日本語でありながら異文化の言語のように感じられる古文は多くの中高生に苦手とされやすい分野です。古文を読み下すには、外国語を学ぶときと同様に知識と技術を習得する必要があります。また、いにしえの人々の風流や心の機微を知ることは、現代に生きる私たちへの気づきや教訓になります。
【時間】火ー土(週1コマ 100分/コマ 曜日時間は面談後決定)
【受講スタイル】個別指導+演習添削
【対象】中高生
英数との並行受講がおすすめ
理系を目指す人にこそ国語力を身につけてほしい
理科塾で国語?一見すると、関連性のない理系と文系の教科が混在しているようです。しかし、そもそも理系・文系という言葉自体が受験の産物です。人を文系タイプ・理系タイプに区別することに意味がありません。
研究者を夢見る子どもたちに水を差すようですが、研究者は好きな研究に没頭しているだけではありません。研究費の資金調達のために公官庁や企業を奔走し、プレゼンや折衝を行う日々なのです。まるで企業の営業担当のようですが、こうした活動も研究者にとって大切な仕事です。かの有名な山中教授も研究室のマネージメント業務で手腕を発揮されています。
昨今は世の中のニーズに合わせて産官学の共同研究が増えています。研究内容は生化学・環境・AI・心理など多岐に渡り、従来の理系の枠組みを超えています。これからの社会は文系と理系の壁がますますなくなっていくでしょう。
変容する世の中において柔軟な発想を持ち研究活動を行うには、国語力が必須です。文章を正しく読み解き、説得力のある文章を作るには、観察する眼・想像を巡らせる力・推敲力が要求されます。これらの能力は、科学実験のプロセスに必要とされる能力にも共通しているのではないでしょうか。
子どもたちが、夢中になれるものを通して学びの奥深さを知り、自ら飛躍できる子へ。
科学好きな学生が将来の道を知り、必要とされる力を身につけられるように理科塾は応援していきます。